まさかの2023年大会辞退【東海大学】
3月13日に更新されたエントリーリストで東海大学の学生フォーミュラ日本大会辞退が明らかとなった。東海大学は2004年から日本大会に参戦、これまで3度海外大会に出場する経験を持つ古参チームで、2011年からSUZUKI製V型2気筒エンジンを採用、2012年にはカーボンモノコックを採用して意欲的なエアロパーツを纏ったマシンを送り出してきた。

昨シーズンはエンジン系の課題解決に時間を要したようで、8月の合同テストでは苦戦する姿が見られた。大会では動的審査への出走叶わず総合38位で終えている。しかし大会後に富士スピードウェイで開催されたライバルチームとのカースワップイベントでは精力的に走行する姿が見られ、更に今年に入ってすぐにクラウドファンディングによる資金集めを開始する等2023年大会に向け順調に準備を進めていたように見えた。しかしクラウドファンディングを開始してすぐにSNSの更新が途絶え、次に更新されたのはクラウドファンディングが終了したタイミングだった。この期間にチームにとって何らかの障壁、事情があったことは間違いなさそうだ。


クラウドファンディングでは新しいモノコックの製作費用を集めていて、総合優勝を見据えてモノコックの軽量化が謳われていた。また関係者の話によると富士のカースワップの際、剛性面の課題も挙げられており、エンジンのマウント構造にも手が入れられるのでは?という噂が聞かれた。更にエンジンの変更も噂されるなど、マシンのビッグチェンジが予想されていただけに大会参加辞退は残念でならない。エントリーリスト上は辞退が発表されているが、チームからの公式発表は無く沈黙が続いている状況だ。