学生フォーミュラ日本大会2023フォトコンテスト結果発表

カメラ部門 優秀賞作品

「王者」と「挑戦者」
伊東和希
Challenger
potata

スマホ部門 優秀賞作品

出し尽くした夏
アルパカ掃除機
ラストエコパ
曽我井天信

総 評

審査員 青山義明 様
今回初めての学生フォーミュラのフォトコンテストということで、個人的に期待したのは、私たちには撮れない写真、です。私はメディアという立場でこの学生フォーミュラを撮影しています。メディアの立場で「何が必要か」が撮影の基準になっています。「かっこよさ」よりも「わかりやすさ」が求められますし、ときにはマシンに小さく書き込まれたスポンサーのロゴをしっかりと見せなければならないこともあります。

また、参加チームが非常に多い学生フォーミュラです。国内で最も人気のモータースポーツであるSUPER GTシリーズよりもチームもマシンも多いのに、この1週間弱で1年かけてやってきたことがすべてが決まってしまいます。ここで成績が残せなければ、次に挑戦する機会は一年後、となるわけで、順調にコマを進めたチームもあれば、全くどうにもならなかったチームもあります。でも、それぞれにドラマがあります。そういったところをチームに近い方なら撮影をすることができます。言ってしまえば、どのチームでも必ずドラマはあるわけで、素材は山のようにあります。そういったところでも私は、チーム全員がそろってマシンとともに笑顔を見せる写真を撮るのが最優先になってしまい、身体全体で喜びを表現していたり、死にそうなほどに落胆している姿をなかなかカメラに収めることができません。そのドラマを切り撮れたら、といつも思っているのですが…。 そういった制限をすべて取り払ったことで、でき上がってくる写真というものもあります。しかし、残念ながら、今回のコンテストではそういった写真はあまり見られなかったというのが正直なところです。こんなことは、多くの写真を撮っている方々ならお分かりかと思いますが、せっかくならこの場で、我々とは異なるベクトルの写真が見たいと思っています。応募してくれた参加者のみなさんは、立場もそれぞれでしょうから、次回フォトコンが開催される場合は、ぜひ学内、チーム内の方の積極的な応募を期待したいですね。

協賛 Car Media REVOLT-IS 様
どの写真も試行錯誤の跡が見えて、とても興味深かったです。私は写真のプロではないので選考はかなり悩みましたが、ここは自分の感性に従い、独自性や個性、あと第一回という事もあるので明るく、来年も頑張ろう!と思える一枚を選ぶ事にしました。今回、プロカメラマンの方が写真を撮る時の思考や選択眼も知る事が出来て、私個人とても勉強になりました。このような機会を下さり、ありがとうございました。