学生フォーミュラ2021 北海道大学|苦しいのはみんな一緒
十勝スピードウェイでのテストではサス系をメインにテストメニューを消化したという。「ダンピングのセットを変えてテストをしたんですけど、ちょっと思った感じにデータは取れなかったですね。ドライバーもあまり体感出来ていなかったようです(笑)」「スタビもテストしたんですけど、そっちはドライバーも違いを感じられたみたいです。」と手探りながら収穫はあったようだ。またライバルを追って低偏平10インチタイヤもトライしたとか。今後はシフター系にも手を入れていく予定とのこと。
ドライバー陣は4回生2名、2回生2名の計4名を乗せるがうち3名は経験が浅く、今回のテストはドライバー練習も重要な目的だったとか。
ライバルの合同テストについても聞いてみた。「いいなあ、陸続きでいいなと思います(笑)」「僕らはいろんなものを試して、大会の準備をしても結局『本番はわからない』というところがありますし・・・。」という率直な回答。彼らが合同テストに参加するためにはライバルの3〜4倍の予算が必要らしく想像以上にハードルが高い印象だ。
ただ今年は少し状況が異なるようで「今年は大学からの支援もあり、合同テストへの参加を計画しています。」「いざ行ったときにちゃんと走れないといけないのでドライバーの準備もしておきたいです。」とのこと。そして「こんな状況なので自分たちにとってチャンスだ、という認識もあります。ここで(ライバルとの差を詰めに)いかないといけないです。」と付け加えた。支援やライバルとの活動状況を鑑みて『攻め時』ということだろう。
今年の目標は総合10位、「大会を経験していないので、まずは大会ですね。」「憧れというか、大会に行きたいという思いが強いです(笑)」とのこと。
試練を乗り越えてきたチームだけに今年こそ大会に参加して次のステップへ繋げてもらいたい。
1988年生まれ。大学在学中に学生フォーミュラに参加し、卒業後は自動車業界を経験。現在はモータースポーツを主軸とする技術ジャーナリストとして活動する。学生フォーミュラを起点に、競技車両の設計思想や製造の現場、競技を支えるエンジニアの思考を取材・執筆。技術と競技のあいだにある「それを作る人たちの思考」に関心を持ち、現在は国内外のレース車両開発や人へと取材領域を広げている。



