昨年上位チームが集合した富士テスト、注目度は高い【富士合同テスト】

7月9日9時から走行が開始した富士スピードウェイP7での合同テストには、関東勢を中心に7チームが参加。千葉大学、工学院大学、日本大学理工学部は関東勢の中でも早くにシェイクダウンを済ませ、いくつかアップデートも盛り込んできた様子。東京農工大学はこのテスト前日にシェイクダウン。東京都立大学、今年からEVに転向した東京大学はシェイクダウン直前というところ、このテストでシェイクダウン出来るか。そして前日に富士エアロパフォーマンスセンターで試験をした京都工芸繊維大学は静岡居残りでテストに参加している。

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午前はスキッドパッドとアクセラレーション、午後から周回コースというタイムスケジュール。コースは今回のために新規に設定されたコースレイアウト。大会のエンデュランスコースをベースに、シケインからT15に第3スラロームから最終コーナーへと繋げている。エンデュランスコース攻略の鍵となる低荷重コーナー、高荷重コーナーを配置したバランスの良いコースだ。参加チームの誰も走ったことがないコースレイアウト、しかもウェットコンディションでどのチームが最初に合わせこんでテストに臨めるか、現場での能力も見ることが出来るそう

天候は曇天、いつでも雨が降り出しそうなコンディションでなんとかドライを保っている状況。そんな中、各車走行を開始。千葉大学、工学院大学、京都工芸繊維大学はスキッドパッド、アクセラレーションとほぼ均等に走行している印象。東京農工大学、日本大学理工学部もチェックを挟みながら走行している様子。東京大学は無事シェイクダウンを済ませ、チームが安堵する様子が見られた。東京都立大学もシェイクダウンも完了するがエンジン始動に苦戦している様子で、午後から出走出来るかというところ。ただ、残念ながら11時を前に雨雲レーダー通りに雨が降り始めて、路面はフルウエットに。午後からは各車ウェットタイヤでの走行になりそうだ。

千葉大学はスキッドパッドで持ち込みセットの確認をメインで走行。「先日テストしたところでスキッドパッドを走ったがアンダー傾向強く、新しくソフトなARBを作って持ち込んだ」「やっぱりまだアンダーが消せきれてない」とのこと。ウェットにはなったが午後は予定通り、新しくなったTEIN製ダンパーのセットチェックをするという。また「今年、新しくエアシフターを導入するが、ちゃんと周回走行でも問題無く使えるか確認する予定」とのこと。

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ウイングを持って来てはいるものの、フロントエンドプレートの取り付けに問題があり午前はウイングレスでの走行。その状態でスキパセットの確認をしていた。「レーク(車体前傾)の感度をまだ見てなかったのでそれをここでやっている」「それもあったなんとしても午後天気がもって欲しいが・・・」とのこと。上位チームどこもスキパ走行するが、千葉、あとに出てくる京工繊が少し定常を作るのに苦労しているなか、比較的安定して定常状態を作って、維持が出来ていた印象。

今回大きくセットを変更してきた京工繊。「前回(関西合同テスト)のセットから昨年のエンデュランス相当に戻してきた」「それに合わせてタイヤ内圧も戻す方向」とのこと。セットは戻しながらも新しいパラメータにも変更を加えてきたという。「それもあってスキパはアンダー」「ずっとアンダーが出ている」らしく、フロントARBやフロント車高を変更するなどしてアンダーを消すため路面が濡れてしまった後も午前ぎりぎりまで走行していた。

午後からは前述の通り周回走行の予定、強い雨の中運営を担当する学生が周回コースに変更していた。ウェットとはいえ上位チームはほぼ大会スペックで、チームとしてもライバルとの立ち位置を確認する意向だろう。今のところ15時頃に雨も上がって、水が少ないコンディションで走るチャンスがあるかもしれない。このテスト、見どころは最後の最後に訪れそう。