2021 エコパ合同テスト#1 AMセッション

2019年大会から約1年3ヶ月ぶりに合同テストが行われ名古屋工業大学、京都工芸繊維大学、岐阜大学、中部支部からもう1チームが参加した。春先から活動自粛が断続的に続いていたようだが、今回参加したチームは10月11月にはシェイクダウンを済ませた新車を持ち込んでいる。

12月のテストは珍しく、もしかしたら今回は初めてかもしれない。例年であれば各校次期車両の設計の真っ最中で、データ取りのプライベートテストはしても合同テストを段取りして遠征するほどの余裕はないだろう。コロナと大会中止の影響を受けて、イレギュラーな12月合同テストとなった。

前日の天気予想では降水確率10%で路面が濡れる心配はしてなかったが、当日外に出てみたら曇天で気温も低い。現地について見れば路面は全体的に湿っていて、1コーナーには大きな水溜まりがあるほどだった。それでもしばらく走ればドライパッチも出てくるとみて「在庫処分の古いスリックでいきます」「ウェット持って来てないんでスリックで」と笑顔で話す学生たちの勇ましさたるや。結果的には参加した全チームがスリックを履いて準備をしていた。

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誰も知らない12月のエコパ、下手したら路面温度20℃もいかないかもしれない。そんなコンディションでタイヤを発動させてテスト、アタックできるのかと思われたがその点さすが名工だ。バイク用タイヤウォーマーを持ち込み、その上から毛布をかけて対策していた。ウォーマーは80℃程度になるらしく、これがどこまで効くのか(走り出してどれくらいの間恩恵を受けるのか)期待していた矢先にちょっとしたトラブルが発生。他チームの車両を見ていたところ「ガンっ!」「ずりずりー」という音が聞こえてきた。名工の車両がコースに向かう坂の手前で、運搬用の馬から落下。ウォーマーを装着した状態でコースまで向かう策だったようだが失敗。その後ウォーマーの出番はなく、効果確認はお預けとなった。幸いにメンバーと車両は無事だった。

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AMセッション

ブレーキテストから始まって、名工、岐阜とクリアしていく。京工繊は1回目加速弱くだらーっと止まってアウト、2回目は前輪の効き弱く見えたがなんとかクリア。残りのチームも午前のセッションしばらくしてブレーキテストをクリアして周回を開始した。

名工の持ち込み状態について前エースは「昨年比6割程度の仕上がり、エンジンもボアアップしてない」「今年からドレクセラのLSDを投入したけど直前のシャシダイでファイナルを破損して今日はFCCを載せてる」とのこと。それでも次期エースを載せて走り出しから当たり前のように周回する。一通りチェックしたあと、ルーキードライバーに交代。コースイン直後から盛大にパワースライドさせていく元気系のルーキーが存在感を示した。ただ元気なだけではなく先輩から「さっきよりブレーキを奥までいって」「一回丁寧に乗ってみて」など教えに対して冷静に対応する様子にドライバーとしてのポテンシャルを感じた。

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名工が順調に走行を重ねる一方でその他のチームはトラブル対応に午前セッションを費やした。

「今回は新人ドライバーのエコパ経験を積むことと、ここまで開発してきた電子シフターのチェックが目的」と語る岐阜大学。いくらか周回はしていたがコースから帰ってきてもニュートラルに入れられない等マイナートラブルが続いたようだ。そしてピットに戻ったと思うと左前輪のハブトラブルで午前の走行は終了。そこから午後に食い込むところまで修復に追われていた様子。

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エンジンを載せ替え、ドライバー陣も一新した京工繊もトラブルが続く。コースインした直後に曲がり切れずコースオフ。車両を戻し再度コースインするもやはり曲がり切れずコースオフ。どうやらアクセルオフ時のマップに問題があり、押されていた様子。アイドル、マップ変更等調整をして午前中の間に周回できるところまで持っていった。周回が始まり車両の仕上がりとしてはそれなり。逆にエンジンを変えた割には順調に走った印象。数年ぶりに羽根はない状態でのエコパ走行となった京工繊、かつてのスラロームでの軽さが垣間見えた。

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トラブルが続いたものの、全てのチームが昼休みに修復を終えてPMセッションにのぞめたようだ。午後に向けてNewタイヤを用意するチームも。彼らの一撃は決まったのか、追って「PMセッション」にてお伝えします。

photo  by @reg_power