2022 エコパ合同テスト#3 AMセッション
昨日に続き晴天で始まった合同テストの2日目、東京大学、工学院大学等7チームが新車を持ち込んだ。各チーム暖機エリアにマシンを並べて車検を受けるが、燃料やオイルの漏れが見られ一度ピットテントにマシンを戻すチームも。
そんな中、比較的順当に進めブレーキテストに一番乗りしたのは工学院大学。ペダル周りに課題を抱えながらだが、制動を確認して次に進む。アクセラ、スキッドパッドをこなし、新車の感触を確認していた。スキッドパッドのタイム5.2sec、なんとこのテストがシェイクダウンというから驚き。「リアベルクランク周りを見直した。」「不感帯が減ってちゃんとリアが動いている感じ。」「現状は燃調があっていないのが課題。」「新しくしたデフはまだ動作チェックレベルで持ち込んでいる。」とのこと。
工学院に続いたのは千葉大学。これまでは院生主体で動いていたようだが、今年は学部生をメインにチームを構成。新車についても一から設計を行なったとのこと。そのため大きな変更は加えてないようだが、前後異径のタイヤに触れずにいられない。「うちのマシンは出力が大きく、それを受け止めるためにリアにOD18(偏平率の高い)タイヤを履いている。」マシンはシェイクダウンして1回テストをした状態で持ち込んでいる。スキッドパッドは5.5sec。走った感触としては、「事前の走行からアンダー傾向が強く、今回新しくリアにスタビを導入して改善した。」「まだアクセルを踏んだときにウイリー気味でフロントが薄くなる。」とのこと。
東京大学、NATS、早稲田大学も午前中に一通りの種目をこなした。東京大学は吸気系のトラブルが発生したが、対応して午後に走れる状態。ドライバーは「自分がこのマシンに慣れていないのでまずは無事に1周したい。」と慎重だ。NATSは昨年の時点で10インチタイヤの想定だったが公式記録会には13インチタイヤで参加。10インチタイヤで初めてのエコパ走行となった。マシンは組み上げた状態でも十分ポテンシャルを感じている印象。早稲田は走り出せるがパワーを維持できない様子。午後に向けて改善に期待。