午前は京工繊が快走、トラブル解消して神戸大が続く【2023 関西合同テスト】

7月2日、関西勢合同でのテストが大阪・泉大津フェニックスで開催された。朝は曇り空だったが午前のセッション終了するころにはすっきり晴れて、真夏のテストといった感じに。路面は乾いているものの泉大津らしくダスティなコンディション。それでもコース上はブロワーを用いて掃除されていて、幾分コンディションは良さそう。ここに午前はスキッドパッドとアクセラレーション、午後にはエンデュランス相当のコースが設営される。

今回のテストには同志社大学、京都工芸繊維大学、神戸大学、大阪工業大学、岡山大学、大阪公立大学の6チームが参加。同志社、京工繊、岡山、神大はシェイクダウン済み。神戸大学も先週の関西合同テストで5月にシェイクダウン。大阪工業大学は今回シェイクダウンを完了させたい、といったところ。

午前のセッション、最初にマシンを出したのは昨年王者の京工繊。スキパ、アクセラ担当のドライバーを乗せてスキパから走行を開始。ダスティな路面ながらも安定した旋回を見せる。スキパを数回こなした後は、リアウイングのフラップを開けてアクセラに開始、そこから午前のセッション終了までアクセラを続けた。今年のマシンについてエースドライバーの久保は「走り出しから前年度の課題(低荷重コーナーでの旋回)を少し改善出来ていると感じた」「リアはどっしりしているがその分アンダーっぽさは残る」「そこからセットアップを詰めて来たがまだ(低荷重での)アンダーは残っている」「POUのポジションを一度(レシオが高い方に)振り切ったら跳ねてしまって(笑)」「今は少し戻した(POUの)ポジションで走っている」とのこと。

次にコースに出てきたのは神戸大学。朝からエンジン系のトラブルでコースに出られないでいたが、午前のセッション終了1時間を切ったところでコースイン。アクセラで快音を響かせる。「エンジンがちゃんとしてない状態で走ってきたが、今のアクセラのタイムを見る限り別物だと思うので午後のセッション楽しみやなって感じです(笑)」「去年はギリギリの完成だったが、今年はセットアップとか詰められていると考えると結構いい感じかなと思う」午後に向けて好感触な様子。エースドライバーは「ずっと前からコーナーの脱出を上げよう(トラクションサイドのグリップを上げる)と思っていたので、今後詰めていきたい」と意気込みを語ってくれた。

比較的早くにシェイクダウンを済ませた同志社はエンジントラブル対応で午前の走行は出来ず。ただ既にエンデュランスシミュレーションで完走を確認出来ているらしく、エンジンさえ戻ればコースに戻れるか、というところ。午後の走行に向けてNewタイヤを持ち込んだ同志社、紫外線からトレッド面を守りつつ日干しをしてタイヤは準備万端といったところ。大阪工業も午前はエンジントラブルの対応に時間を割いた。岡山大学、大阪公立大学はマシンのチェック中、これが終われば走行に移れそうだ。しっかり路面温度も上がって、夏のエコパを思わせるほど。人間にもタイヤ、マシンにも厳しいコンディションだが、午後からはエンデュランス相当のコースで走行が行われる。