ちょっと違う?いや、だいぶ違う!【同志社大学】
まだ5月というのに真夏のような暑さの大阪・泉大津フェニックスには同志社大学が今月シェイクダウンしたばかりのマシンを持ち込んだ。ライバル同様にコストレポート作成中のチームだが、多くのメンバーが参加している。コストレポート作成の合間を縫ってでもマシンを走らせる、今年の同志社大学にはこれまでと少し違った印象だ。
2022年マシンの構想に大きな変更が加わったのは昨年10月のこと。それまでの構想に対して「それじゃ速くならんだろ!」という声が上がりそこから一気に進んだという。そして13インチから10インチへのタイヤサイズの変更が決まる。通常10インチ初年度は13インチタイヤ時の引き継げる基本設計はそのままに、ホイールサイズ変更にのみ対応することが多い。これに対して同志社はホイールベース等フットプリントからジオメトリーに至るシャシー設計を一新している。大きく変わった部分はそれだけに留まらず、ドラスティックなマシンを作り上げてきた。
このマシンにドライバーは「13インチの時は横方向に滑って地面を掴めていない感じだった。」「10インチにしたことでグリップ感が上がった。」と話す。ただ大きく変わっているだけに「(今年のマシンの方が)限界は上がっているが、荒く滑らせながらいこうとすると安定しない印象。」とまだまだ模索中な様子。
※追加情報 2022/07/01
同志社は【AIを用いたドライバーの運転の仕方や癖などを解析するプログラム】を作成。「この舵の動きは意図的だ、ここは無意識だ、などの分析をおこなえるソフト。」とのこと。これを用いて今年のドライバー特性を解析した結果、LSDが廃され【リジット】に変更されている。