学生フォーミュラ2023 日本大会 Ecopa|日本工業大学から動的スタート、上位はテスト通りの順位
8月28日から9月2日までの日程で始まった学生フォーミュラ日本大会2023、4日目からは走行種目も始まった。雲は広がっているが、朝から日差しは強くタフなコンディションが予想された。ただ昨晩の雨によって、スタート待機エリアには大きな水溜りが出来ており朝からスタッフが掃き出す姿も。


8時から始まったオートクロス(1周のタイムアタック)には、予想に反して昨年総合5位の日本工業大学が一番乗りでコースイン。日本工業大学は上位チームでは珍しくウイングレスなマシン。動きにも軽さが見られ、深く回り込んだダブルヘアピンでもリアが倒れ込んで行く動きも見られず健全だ。茂木テストでは若干リアタイヤの倒れる量が目立ったが、ここに来ては改善されたように見えた。1人目のドライバーの1アタック目は慎重に入って63秒台、2アタック目に61秒台まで上げた。さらに日本工業大学は午前中の間にもう一人のドライバーも投入。こちらは61秒台を続けてマーク。ベスト61.087秒でオートクロスを終えた。


オートクロス午前セッション終了30分前からは上位チームがコースインし始める。上位チームで最初のコースインしたのは岐阜大学。こちらは予想通り、セットアップを担当するドライバーを乗せてきた。1アタック目、コースイン早々にパイロンタッチが見られたが59秒台をマーク。あっさりと昨年のベストタイムを更新してきた。このまま2アタック目でタイム更新するか、といったところで前走車がコース上ストップ。岐阜大学は赤旗によりアタック中止、仕切り直しとなってしまった。このタイミングでコースは一瞬陰り、風も出てコンディションとしては楽になる方向。ここでもう1周出来ることは岐阜大学にとってラッキーだったかもしれない。仕切り直した2アタック目、58秒台に入れ会場をわかせた。


そして岐阜大学に続き京都工芸繊維大学がコースイン。こちらもセカンドドライバーを乗せてきた。8月のエコパテストを前に大きくベースセットを変えて来たという京都工芸繊維大学。セットアップに苦労するシーズンだったようで、プロレースエンジニアにタイヤの画像を送って意見を仰ぐ等したとのこと。タイヤ内圧やフロントバネセットは上げ方向で調整、デフセットは富士テストの状態から落とす方向で調整して好感触を得たとか。その甲斐あってか、1アタック目に58秒台をマークすると2アタック目に56秒台を出して、岐阜大学同様に昨年のタイムを更新してきた。


工学院大学、日本自動車大学校も午前セッションの最後にコースイン。日本自動車大学校は58秒台を並べるが、岐阜大学のタイムに0.05秒及ばず。工学院大学はセカンドドライバーを乗せて59秒台をマークした。
1988年生まれ。大学在学中に学生フォーミュラに参加し、卒業後は自動車業界を経験。現在はモータースポーツを主軸とする技術ジャーナリストとして活動する。学生フォーミュラを起点に、競技車両の設計思想や製造の現場、競技を支えるエンジニアの思考を取材・執筆。技術と競技のあいだにある「それを作る人たちの思考」に関心を持ち、現在は国内外のレース車両開発や人へと取材領域を広げている。


