自分にしかできないこと【名古屋工業大学】

そして2021年10月に行われた公式記録会、名工は次の世代のメンバーで参加した。結果はエンジン始動出来ず走行が叶わなかった。またその後に参加した合同テストでもなかなかコースに出てこずブレーキテストを通過しない姿が気になった。やはり彼が抜けることによる走行現場への影響は大きいと思われた。勝って来たチームで、その成果に対して貢献度も高い自分がチームを抜けることについて聞いたところ「マシンの性能レベルが上がって来ると活動がつまらなくなるじゃないですか。」という答えが返ってきた。マシンの性能レベルが上がって来ると開発する部品や内容もよりニッチなものになっていく。そして担当者レベルで見れば作業内容は小さくなりがちだ。その担当者が知識の浅い1回生、2回生ならなおさら楽しさを見出すことが難しくなっていくだろう。

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名工の次の世代の中にも性能向上を優先する流れがあったようだ。そんな中、名工の新しいリーダーは作ることの楽しさを口にしたという。それに対しY氏は「次の世代には部品を作ってそれがマシンに載ることの楽しさと性能が両立するところを見つけて欲しいと伝えました。」と話す。加えてこれから新しいことにもチャレンジしていく世代に「先輩たちが経験してきたこと(一から積み上げることやその中での失敗)を経験してほしいと思います。」とエールを送った。

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コロナ禍が続く中で遅れた部分を取り戻しつつ、EV化の流れも見極める必要が徐々に迫ってきた。この状況での引き継ぎや世代交代はより一層難しいと予想するが、2022年シーズンは各チーム昨年よりも活発な動きが見られることを期待したい。

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