ずぶ濡れになりながら列を成すチーム、大会まで待った無し【エコパ合同テスト】

8月7日から9日まで3日間の予定で開催されている支部合同のテスト。3日目の今日は事前の予報通り朝から断続的に強い雨が降る不安定な天候で、路面は常にフルウェット。タイヤで水たまりをかき分けながら進むコンディションが続いている。その中でも昨日Newタイヤで61.9秒を出した京工繊はウェットでも安定して周回を重ねる。ここでも3人目のドライバーを乗せてチェックを続け、午前の最後にエースドライバーを乗せてチェック走行をするもストレートの加速が鈍い。3速に入らなくなってしまったとのこと。「1周何度かシフトをトライしたが、入らないので返ってきた」とのこと。こういったトラブル時の判断も流石トップチームのエースドライバーといったところ。

昨日アクセラレーションで非公式ながら国内レコードを更新した静岡理工科大学もウェットの中で果敢走行を重ねていた。「昨日のアクセラはある程度目標としていたタイムだった」「ただしモーターの出力をレギュレーション内に制御出来ていたか怪しい」「まだ喜び切れないところがあるため、確認してきたい」とのこと。周回走行では「初めてのウェットでビビってしまった」「ただマシンのフィーリングも、外からみた感じも悪くなさそう」と好感触なようだ。

今回ライバルチームから聞こえてきたのは「日大生産のドライバーはやばい!」というコメント。マシンとしてはトップチームに及ばないながらも、昨日のドライ路面のスラロームで鋭い運転をしていたという。そんな話題のドライバーは現在FIA-F4にレギュラー参戦するキャリアのあるドライバー。「子供のころからカートを続けて、今年フォーミュラにあがった」という。学生フォーミュラマシンの印象はポジティブなようで「サイズ感的にはカートに近くて、クイックな印象。」「バネが縮んだあとサスペンションのコンプライアンス(たわみ)部分があるが、そこが思ったよりも速く反応する」とのこと。これによりスラロームでは頭が入っていく方向だとか。ただ、その分2コーナーといった高荷重コーナーではマシン的に苦手な様子もあるようで、ここから調整していくとのこと。ウェットでも印象やバランスは変わらないようだが「タイヤ的に問題があってまだ来て(グリップして)いない」「ハイドロは問題ないが、路面へのバイト感が少ない」「それをサスセットで食わせにいくかは悩みどころ」とウェットへの対応も必要とのこと。コンディションが変わるため、ある時点でのものになるが京工繊の1秒ほど後ろに工学院、その後ろにNATS、岐阜といった並びになっていそう。